インターネット活用道場
みなさん、ホームページは何のために作っていますか?
会社の宣伝のため?あった方がいいから取り敢えず?
今時ホームページくらいないと…そんな思いで作られる方も多いかと思います。
インターネットはPCなどインターネットに接続された媒体があればいつでもどこでも見られます。簡単に情報が捜せてとても便利なものです。うまくいけばネット上に1日何万回と表示され、たくさんの訪問者と問い合わせが来たりします。が、それもうまくいけばの話で、現実は数千万というウェブサイトに埋もれて、ほとんど人の目につくこともなく、ただただ月額費用だけ取られるなんてことになりかねません。
今回はうっかり間違ってしまっているインターネットの活用法について書いてみたいと思います。
貴社のページは数秒で判断されている?
インターネットを利用するのは不特定多数の人です。その中から、住宅に興味があって、貴社のコンセプトに合った考えや計画、理想を持った人でないと、まず貴社のホームページには訪れないでしょう。もし訪れたとしても、自分の求めている情報が無さそうだと思ったら、すぐに退出してしまいます。そう「すぐ」にです。驚くことにそのスピードは、わずか数秒と言われています。数秒で貴社のページは判断されているのです。
どこを見て判断するか? ユーザーさんは、訪れたページが自分にとって必要か不必要かを、「ページをスクロールしなくても目に入る位置」(アバブ・ザ・フォールドと言います)に書かれたことで瞬時に判断しています。だから、訪問者を逃さず引きつけるには、この部分何を書くかがものすごく大事になるんです。
載せる情報は分かりやすく、お客様目線で
ホームページを作る時には、ついつい自己満足に陥りがちですよね?かっこいいデザイン、お洒落なイメージなど見た目を重視していませんか?フラッシュ(画像が移り変わる)で動きのあるページなどは、確かに見た目にはいいかもしれません。ただユーザーさんが本当に見た目の良さを求めているでしょうか?答えはNOです。
日本中がその名を知っているような会社なら、過度な演出や効果も有効かもしれません。しかし、本当に情報を欲しがっているユーザーさんは見た目より、正確で信憑性の高い情報を求めているんです。特に独自性のある自分にとって役に立つ情報を。
家づくりのプロであるみなさんにとっては何てことのない情報が、ユーザーさんにとってはとても価値のあるものだったりします。まずは、お客様の目線に立って情報を見直してみて下さい。住宅を考え始めたばかりの人、既にたくさんの情報を見ている人、一度失敗したと思っている人…そんな人たちが欲しい情報って何でしょうか?
貴社のホームページに来て欲しいのは誰ですか?
貴社のホームページに訪問しているユーザーさんってどんな人でしょう?そもそも、どんな人に来てもらいたいと思っていますか?すぐにでも工務店さんで家を建てたい人?見積りを依頼する先を探している人?残念ながらそんな人はなかなかいませんね。ホームページづくりで重要な要素として「ターゲティング」があります。ターゲットを絞り込むわけですね。
自社のホームページに訪れる(訪れてほしい)ターゲットを明確にする必要があります。「20〜50歳台の男女木造住宅に興味があって、できればコストを抑えられる地元の工務店を探している」これってよくやってしまいがちなターゲティングです。こういった漠然としたターゲッティングはしないようにしましょう。
ホームページのゴールはどこですか?その道筋は?
ターゲティングが出来たら、ゴールの設定と動線づくりです。 家づくりでも動線はだいじですよね。貴社のホームページに辿り着いたユーザーに、最終的に何をしてもらいましょう?資料請求?相談・問い合わせ?そして、そこに至るまでにどんな道順を辿ってもらうか?ユーザーさんが迷わないようにゴールと道順をきちんと設定してあげましょう。また、時々「これ、どこから問合せするの?」と悩んでしまうホームページがあります。問合せや資料請求の入口はなるべく目立つように設置しましょう。
相手が見えないだからこそ顔が必要なんです
最後に、どんな人が運営しているのか?これもかなり大事です。顔が見えるかどうかですね。この情報はどんな考えや想いを持った人が発信しているの?対面して話すことの出来ないインターネットの世界だからこそ、人気(ひとけ)は重要なポイントです。皆さんもホームページや情報サイトを見た時に「会社概要」や「スタッフ紹介」って見ませんか?
G/REX JapaN株式会社
ウェブ企画部長 岩瀬 貴之
住宅ポータルサイトをゼロから立ち上げ、1年で180社が参加。ネット集客に独自のノウハウを持ちクライアント満足度87%を誇る。