繁盛工務店に学ぶ
縮小する住宅市場で公共事業から戸建て住宅市場へ参入し、見事に「繁盛工務店」になった金子工務店(埼玉県深谷市)同社では営業マンはいないが、住宅事業参入後どんどん売上が伸びている。オリジナル商品の開発も手掛け、全国からも同業の工務店が視察にやってくるという工務店だ。今回は、この建築事業本部の仕掛け人であり、キーマンである石井靖彦本部長に話を聞いてみた。
株式会社金子工務店 建築事業本部
本部長 石井 靖彦
公共事業から住宅業界に転身。住宅部門は2002年10月当初 2人からはじめ、2010年6名体制で9月の決算12棟売上4億7百万円達成。「受注につながるイベント術」として日経ホームビルダーに連載される。
石川●部長にはいつもお世話になっております。最初に簡単なプロフィールを教えて頂いてもよろしいでしょうか?
石井●はい。1961年8月生まれで、大学を卒業してゼネコンに勤めましたが、現在は住宅会社の本部長という立場で、新築・リフォーム事業の仕事をしています。
石川●今回は繁盛工務店として、色々なお話を伺いたいと思いますが、元々は住宅の販売はしていなかったのですよね?
石井●そうです。現在も手掛けていますが、元々は公共事業を主にやっていました。住宅事業は2001年からの参入です。
石川●そうなんですか?ではこの短期間に成功した理由をお聞きしたいと思いますが、現在はどれくらいの実績なのでしょう?
石井●年間10〜12棟ですね。住宅部部門で4億1千万円の売り上げです。人員は4名でやっています。専属の営業はいません。
石川●営業なしでこの成績はすごいですね!集客はどのようにされているのですか?
石井●現場見学会を開催しています。それと、見学会の際にチラシを1万部程配布して、500部程度ポスティングを行っています。あと、やはり紹介もありますね。
石川●なるほど。とてもシンプルな仕組みですが、1つ1つに工夫を凝らしているということですね。
G/REX JapaN株式会社 代表取締役 石川博信
住宅メーカーにて営業担当、支店長、本社事業部次長を歴任。 営業マン時代は社内表彰8回(内全国1位1回)チーム表彰4回。 著書「とっておきの見込み客発掘法」が文芸社年間優秀賞(ビジネス書)を受賞。